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愛犬が昨日他界した。

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 彼女を失ってしばらくは空虚な気持だった。特に翌朝。何かがぽっかりと抜け落ちてしまったかのようで自分が自分でないかのように感じた。

 手の届かないところにいることも、あのふさふさの毛並みを二度となでてやれないことも、今はもう後悔の一部を構成してはいない。最後に気が済むまで介護してやれなかった事実も、私にとっては何の問題でもない。心残りに近いものは存在するがそれを数え上げたら多分きりがない。もう今となっては叶えることもできない、薄っぺらな希望が積み重なるだけだ。

 安らかな顔をしていたから、私はそれだけで幸せになれた。

 違う個体でありながら、あんなにも親密になれた。違う言語を用いながらも、あんなにも心を通わせる事が出来た。それが不思議で仕方ない。

 彼女のいない世界は、どうして尚も動き続けようとするのか、誰一人立ち止まらず誰一人悲嘆にくれることもなくただ過去として埋葬され、消化され、忘却されていく。もう、ずっと遠くにいるのだろう。蝉の鳴き声だけが夏の空に響く。

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